2016年2月19日金曜日

「何で人気者になりたい?」スズキ・ハスラーの広告


マーケティングっていうと難しく聞こえますよね。

例えばこう考えてみてはどうでしょう。

 

「クラスで人気者になるにはどうするか?」。

 

つまり、こういうことです。

運動神経がいい男子がいれば、

いつも笑いを取るお調子者の男子もいる。

歌うのが上手な女子がいれば、

百人一首ぜんぶいえる女子もいる。

 

みんな特技はばらばらだけど、

それぞれが活躍できるフィールドがあるわけです。

 

すなわちマーケティングとは、

その商品の特技を見つけてあげて、

活躍できるフィールドに連れていってあげる行為

といえるのかもしれません。

 

私たちコピーライターは、

担任の先生、もしくは、学級委員というところでしょうか。

 

 


 

(キャッチ)

遊べる軽、出た!

HUSTLER

 

※ただの軽じゃない、という宣言です。

 ただのデブじゃないんです。踊れるデブなんです。

 ちょっと例えはよくないですが…

 

 

(おさえ)

新型ハスラー

DEBUT

 

※新商品広告なんですね。

 商品も第一印象が大切です。

 クラスで「遊べる軽」というポジションを

 この広告でとろうとしているわけですね。

 

 

 

マーケティングとは

「クラスでいかに人気者になるか」。

 

ぜひ覚えておいてください。

「ダジャレで伝達速度アップ」近畿大学の広告

ジャレも的確に使えば強いメッセージになります。

 

「的確な」とはつまり、ダジャレにする前の言葉自体に

すでに商品メリットを匂わすニュアンスがあるということ。

 

たとえばこちら。

「手に職がある」という言葉のダジャレです。

 
 

(キャッチ)

「手に食」は、

強い。

 

※食を職にするメリットを一言で伝えています。

 また「」は意外と効果的です。

 

 

(見出し)

就職にも俄然強い。それが近大農学部です。

 

※近年、注目されている農業ですが、

「ところで就職先はあるの?」といった不安もあるはず。

そこで、「大丈夫、就職に強い農学部ですから」と伝えるのが

この広告の大きな役割ですね。

 

 

(ボディ)

「食糧」をはじめとする「健康」「環境」という、

21世紀の人類が抱える諸問題に対する答えを、その手に。

 

※導入から早速、本題に入っています。

 どんな時代背景のもと、近大農学部では

どんな意味あるメリットが得られるのか?

 

 

最先端かつユニーク、世界的実績を誇る研究を通じて、

社会や企業が求める創造力あふれる「実力」を、その手に。

 

※どんな後ろ盾のもと、社会や企業に対する

 どんな価値ある力が身につくのか?

 

 

時代が求めるすべてを手にすることができる。

 

※つまりメリットを一言でいうとこういうこと。

 

 

近畿大学 農学部

 

 

ダジャレは伝達スピードを速くします。

でも高級感やかしこいイメージは薄れますね。

 

企業のキャラクターを理解したうえで

プラスになりそうであればありかもしれません。

「ツッコんでもらおう」近畿大学の広告


あえて読み手にツッコませる広告は

好感度と親しみが生まれます。

 

 















(キャッチ)

TUNA

 

(おさえ)

マグロだけじゃない。

 

※てかTUNAってマグロやん!

 と読み手にツッコまれる構造ですね。

 そこで、さすが近大おもろいわ、と好きになる。

 近大=マグロのイメージが浸透している世の中の空気を

 うまく活用しています。

 

国際学部20164月開設

近畿大学

 

 

 

広告って読み手へのサービス精神がだいじ。

すこしでも読んでよかっら、面白かったと思ってもらう。

そうすれば、結果、好きになってもらえるから。

「笑いって、安心だ」近畿大学の広告


なんで今自分は笑ったんだろう?

その理由をいちいち因数分解することを心がけています。

 

AだからB

という単純な方程式はむしろめずらしく、

 

AだからB、そのBにマイナスXをかけて…

なんてのがよくあります。

 

でもその原因究明するクセが大切だと思うんです。

たとえ間違っていても、脳を筋トレしつづけないと。

 

 


 

(キャッチ)

本当の友だちは

まだ行ったこともない国に、

いるかもしれない。

 

※国際学部のメリットのひとつが「外国人の友達ができる」。

 ならばそれを逆の視点でいっちゃおう、という作戦ですね。

 ここでいう順とは「留学して、外国人の友達がむっちゃいる人」。

 そして逆とは「日本にいて、日本人の友達すら全然いない人」。

 その人物を起点にメッセージを発信してみると

 人物像とメッセージのギャップが強い訴求力を生むのです。

 

 

(おさえ)

世界へ、ハミ出せ!

 

※メッセージの要点は「世界へ出よう」ということ。

 ここは近大らしく「ハミ出せ」と表現しています。

 

 

(ショルダー)

一年生から全員留学。真のグローバル人材を育てる。

近畿大学 国債学部

 

※国際学部の特長と目的をストレートに伝え、

 少々ぶっ飛びがちなクリエイティブを上手に締めています。

 

 

「笑い」というのは、実は「は~安心した!」ということらしい。

たとえば赤ちゃんにする、いないいないばあ。

 

いないいないで赤ちゃんはちょっと不安になるわけです。

あれ?顔がないぞ。ちょっとこわい…とかって。そして

 

ばあ、と顔があらわれる。

なーんだ、顔あるじゃん。はー安心したキャキャキャ。

 

と、こういうシステムらしいんですね、笑いって。

 

で、なぜこの広告で笑ってしまうのか。それは、

「おれ、この人よりは友達おるわ。はー安心した(アハハ)」

だと思われます。

 

笑いの一側面に過ぎないのかもしれませんが。

「具体的すぎる訴求ポイント」近畿大学の広告


一点集中型アプローチの広告は、インパクト大。

商品や企業にはいいところって、たくさんあると思うんです。

 

たとえば、だし巻き卵だったら、

卵のおいしさ、だしの香り、柔らかな口当たり、豊富な栄養、化学調味料なし…

 

でもこれ全部いいきれません。

いったとしても記憶に残らない広告ができあがります。

 

そこで、一点集中型アプローチです。

 


(キャッチ)

授業で発言

しない学生は

欠席です。

本当に。

 

国際学部長 Virgil Craig

 

※学長本人がでているからこそ説得力があり、

 またユーモアも感じられます。

 これがもし文字だけの広告だったら、

 ちょっと怖いですよね。

 

(おさえ)

Sすぎるカリキュラムで、グローバルリーダー育成。

近畿大学 国際学部、開設。

 

※ドSというキャッチーな言葉を使っていますが、

 つまり強引だけど「学生が活動的になれる環境」ということですね。

 それを「ドS」と表現することが近大の活発なイメージ形成にも

 つながっていますね。 

 

広告って基本、一点集中型がいいと思います。

どこに一点集中するかがポイントですね。

 

この広告の場合、すごく具体的、かつ、

学部の姿勢(それはメリットにつながる)が

即座に伝わる事実をセレクトしています。

 

選球眼がたいせつなんですね。

「キャッチとビジュアルにギャップを」近畿大学の広告


コピーのビジュアルのギャップは

強いインパクトを生み出します。

つまり記憶してもらいやすい。

 

ただ単にギャップがあればいいわけでは

もちろんありません。

 

そのギャップによって

商品の価値がより鮮明に伝わっていればOKです。

 


(キャッチ)

近大生、

勉強中。

 

※なんてシンプルな言葉でしょう。

 ビジュアルとの組み合わせで、

 少ない語数ながら多くを語っています。

 

 

(ボディ)

友だちをつくることも、見たこともない料理を食べてみることも、

ホームシックになることも、先生のジョークに笑えないことも。

忍者のマネをしてみせることも、留学での体験はすべて国際勉強。

 

※読み手はキャッチの「勉強」の中身が知りたいわけです。

 だからすぐさま、具体的にその勉強内容を披露しています。

 固い話はいっさいなし。なによりここで大切なのは、

 国際勉強は教室で起こっているんじゃない、

 現場で起こっているんだ!ってことですね。

 「教室じゃなく現場」これがコンセプトだと思います。

 

ところでこの広告は、ボディの上に見出しがありません。

キャッチとビジュアルのインパクトで

おそらく読み手は先が読みたくなっているはず。

だからこの場合は、先を読ませるための見出しは不要なんですね。

 

キャッチとビジュアルのギャップ。

覚えておきたい表現ですね。