何かの行動をいさめる公共メッセージも
広告のたいせつな仕事です。
ストレートに伝えるなら、
「そんな悪いことは止めてください!」となります。
でも正義感に訴えるだけじゃ、人間なかなかやめようとしない。
そんなときは、たとえば「自尊心」に訴えかける。
人間には人に認められたい承認欲求があります。
そこにアプローチしてみるのです。
(キャッチ)
捨てたんじゃない。
あのひとは、
逃げたんだ。
神奈川県動物愛護協会
※「捨てることは、逃げること」という発見が秀逸です。
コピーライターは「捨てるって、どういうこと?」と
自問自答を繰り返したのではと想像します。
でも仮にそのまま「捨てることは、逃げること」なんてキャッチにしたら、
まったく響かない広告になりそうですね。なんででしょうか?
まず一つは、セリフ調になることで生きた言葉になっていること。
二つめは、「あのひと」という代名詞が読み手に刺さること。
ではないでしょうか。
いい素材を見つけてもそこで手を止めては台なしです。
読み手にお出しするまでが勝負。
料理とおんなじですね。
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