2016年2月17日水曜日

正義感?自尊心?ひとの何に訴えかけるか。動物愛護の広告


何かの行動をいさめる公共メッセージも

広告のたいせつな仕事です。

 

ストレートに伝えるなら、

「そんな悪いことは止めてください!」となります。

 

でも正義感に訴えるだけじゃ、人間なかなかやめようとしない。

そんなときは、たとえば「自尊心」に訴えかける。

 

人間には人に認められたい承認欲求があります。

そこにアプローチしてみるのです。

 

 

 

(キャッチ)

捨てたんじゃない。

あのひとは、

逃げたんだ。

 

神奈川県動物愛護協会

 

※「捨てることは、逃げること」という発見が秀逸です。

 コピーライターは「捨てるって、どういうこと?」と

 自問自答を繰り返したのではと想像します。

 

でも仮にそのまま「捨てることは、逃げること」なんてキャッチにしたら、

 まったく響かない広告になりそうですね。なんででしょうか?

 

 まず一つは、セリフ調になることで生きた言葉になっていること。

 二つめは、「あのひと」という代名詞が読み手に刺さること。

 ではないでしょうか。

 

 いい素材を見つけてもそこでを止めては台なしです。

 

 読み手にお出しするまでが勝負。

 料理とおんなじですね。

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