コピーには、読み手の読解力にあわせる優しさが必要です。
たとえば子供やシニア向けの商品なら、
サラリーマン向けのメッセージよりも分かりやすく簡単にしましょう。
これは言葉を短くするということではありません。
言葉の強さは、言葉の持つ意味から生まれます。
むりに短くしなくてもいいんです。
短いほうがいいけど。
(キャッチ)
洗うだけで白髪が隠れる。
染まるシャンプーできました。
※「洗うだけ」で手間がかからないことを伝え、
「白髪が隠れる」でメリットを伝えています。
「染まるシャンプー」と表現することで、しっかり商品につなげています。
(アテンション)
苦労しましたが
自信の逸品です。
※対象がシニアなので、思考をシニアに合わせる必要があります。
「苦労して何かを成し遂げた」という話は、信頼感を上げる一因。
おいしい話なんて世の中にそうそうない、という体感が前提にあるように思います。
(アテンション)
下町の小さな化粧品工場の
職人の技と理美容専門家の経験
※「下町」は今の流行語のひとつですね。
これも次へ次へと呼んでもらうための工夫。
(リード)
小さな化粧品下請け工場として38年、ひたすら「女性が喜んでくれる」商品づくりにこだわってきました。
長年当社のシャンプーをご愛用いただいているお客様から「白髪を隠すためのシャンプー」が欲しいと沢山の声を頂戴致しました。
※有名なメーカーではないので信頼を得るために由来から語っています。
そしてこの商品をなぜ作ったのかを伝えることが説得力を生んでいます。
(アイコン)
簡単これ1本
※手軽さ訴求です。
(見出し)
髪を洗う、
白髪を隠す、
髪にコシ、ハリ‼‼
※キャッチからメリットをさらに深堀します。
洗髪→髪染めにとどまらず、髪質改善まで訴求。
(ボディ)
髪は染めたいけど、毎回美容院では時間もお金ももったいない。
染めてもすぐに生え際の白髪が目立ってくる。
年齢とともに髪も細く痩せてきたので、強い毛染めはやりたくない。
※読み手にあるであろう不満をイントロに。けっこう徹底しています。
美容院にかかるコストの不満→白髪がすぐ生える不満→髪質の不安
そんなエイジングヘアのお悩みに、ぴったりのシャンプーが新登場しました!
シャンプーするだけで、気になる白髪染めができるお手軽・便利な画期的シャンプー。
それがヘアカラーシャンプー「染洗い」です。
※イントロの悩みを解消するために、ここで商品の登場です。
商品が新登場→手軽さ訴求→商品名
さらに商品名も分かりやすいですね。メリットが一目で伝わります。
365万本を販売した定評あるブラックケアシャンプー同様、美容成分を32種類としっかり配合。
髪と素肌にたっぷりハリ、コシ、潤いを与え、若々しい髪を健やかに保つシャンプーだから、毎日続けられます。
※髪質を改善するというプラスαのメリットを訴求。
さらに毎日使っても大丈夫という安心感で締めています。
(商品ショルダー)
根元からしっかりハリコシ、ふんわり染まる。
※何でしょう、すごく語呂がいいですよね。
俳句好きが比較的多いであろうシニアへの配慮?
いや、どんな対象でもこの気持ちいい語呂は見習いたい。
(オファー)
初回一回限り半額
全体の流れをおさらいしてみましょう。
この広告は「お悩み解決商品」をつくる見本になりそうです。
(メリット・手軽さ)
シャンプーしながら髪染めできる、
という商品メリット・手軽さを一気に訴求
↓
(リード)
無名な企業なので、まず自己紹介
↓
(ボディ)
シニアのお悩み百連発
↓
そこでヒーロー登場!(この商品)
↓
髪染めはもちろん、髪にもやさしい
↓
だから毎日使っても大丈夫
どのプロセスにも言えるのが、
しっかりシニアの立場になって考えられているということ。
対象の立場になってみるのが、
いい広告をつくる近道なのかもしれません。
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