キャッチは短い言葉とはかぎりません。
長くても、
はじめのフレーズで読み手を引き込めればいいのです。
今回はそんな広告から、ひとつ。
(キャッチというか、大ボディ)
セックスのことは相談しづらい。
※ いきなりこの話題です。読んじゃいますよね。
性病のことは相談しづらい。
※ 1行目よりさらに突っ込んだ話題。先、読んじゃいますよね。
食べて、すぐ吐いてしまうことは相談しづらい。
※ どんどん深い世界に進んでいます。
夜、眠れないことは相談しづらい。
※これは共感するひとが多いかも。
カラダのコンプレックスのことは相談しづらい。
※ 確かにそうですよね。
前の行あたりから、インパクトではなく共感をうむフレーズです。
周りから嫌われていることは相談しづらい。
※ 確かにこれも相談しづらいです。
大人だってそうだもの、子どもだったら、なおさらです。
※ 読み手、つまり大人たちの立場になってまず伝える、という細やかさ。
そして、きっちり子どもにつなげる鮮やかさ。読んでてノンストレス。
(小ボディ)
小学・中学・高校関係者の皆さん。子どもたちには「学校医」がいます。
※ 大ボディはひたすら「悩み」をならべ、
小ボディは解決策の説明がはじまります。
「学校医」は教師ではない。親ではない。友だちではない。だからこそ。
誰にも気兼ねなく、しかも専門的に相談に乗れることが、いっぱいあるのです。
※ 「学校医」つまりこの広告の商品の『何者でもない』特性にフォーカス。
そのおかげで、「気兼ねなく専門的な助言が受けられる」というメリットが生まれる。
変な言い方かもしれないけれど、私たちは子どもたちの「駆け込み寺」に、なりたい。
※ 前の行でメリットまで伝え、ここではつまり「◯◯な存在」と分かりやすく要約しています。
いや、もっとはっきり言います。「あの時、誰かがあの子の話を聞いてあげていたら…」
という哀しいことを、少しでも減らしたい。
※ この商品の要約に留まらず、もっと突っ込んだ価値・役割を願望動詞で表現しています。強い。
(おさえ)
今こそ、「学校医」をもっと、役立ててください。 日本医師会
※ 「今こそ」は時代の空気を感じているからこそ出てくる言葉。
利用促進にしっかり落としています。
広告は人の命も救える。
いや、おおげさじゃなく。
だから消防士と同じくらい真剣に
日々鍛錬しないといけない。
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