2016年2月17日水曜日

ターゲットが登りやすい登山ルートを探す。高校生テストの広告


富士山の頂上をめざすにしても、

吉田、御殿場、須走などルートはさまざま。

 

広告も読み手を行動させるゴールまで、

さまざまなルートがあります。

 

たとえば商品が『高校生の模擬テスト』の場合、

模擬テストを受けてもらうことがゴールですよね。

 

たぶん誰もが知るメジャーなルートは、

「自分の実力がわかるよ!」と伝えることかもしれない。

 

でもきっとそれだけじゃない。

 

え!そんな最短ルートあったの!?

と思わずうなってしまうルートがあるんです。

 

それがつまり、アイデアでいう視点の発見ですね。

 

 

 

(キャッチ)

開成の皆さんが文化祭で

受けられなかった昨年は

灘高が目立っていました。

 

※出だしで「開成の皆さん」と呼びかけているのは、

 キャッチの“対象をしぼる”という大事な役目です。

 「文化祭で」という具体性があると、文章が生きてきます。

 

 

(商品)

全国統一

高校生テスト

 

 

 

「自分の実力がわかる」という

模擬テストの基本的なメリットではなく、

 

「灘高に負けるか!」という競争心にアプローチしているわけです。

この競争心。ぐっと深くまで掘り起こしてみると、

「競争に勝って自分の子孫を残すんだ!」という遺伝子の願望にいきつきます。

 

「模擬テストで実力を把握して、うんちゃらかんちゃら」というルートより、

断然はやく頂上にたどり着けそうじゃありませんか?

 

そもそも勉強することって、生き抜くチカラを身につけることですし。

 

開成も灘高も男子校だからこそ、

「競争心」というルートが最短だったのだと思います。

 

女子高なら、

また彼女たちが登りやすい別ルートを探さなくちゃですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿