2016年2月25日木曜日

広告は時に二重人格「東京新潟物語」


お酒は大きく2つの種類に分かれる。

 

飲む人と向き合うお酒と、

飲む人と共に歩むお酒である。

 

この商品はどちらかというと、

共に歩むお酒。

 

どちらかというと、というのは

お酒は気まぐれだから相手によって

態度を変えることがある、ということだ。

 

いずれも共通しているのは、

お酒はこころのエネルギーになることだと思う。

 

 


 

(キャッチ)

告白された。

こんどは、ゆっくり

恋をしようと思う。

 

※女性のモノローグ。この女性とは読み手のこと。

 せかせかしている世の中だけど、ゆっくり恋しようよ、

 とお酒以外のことをすすめています。

 でも、ゆっくりの裏にはちゃんと商品がある。

 人は理由もなくゆっくりなんてできない。

 お酒が焦る歩調をととのえてくれる。

 

 

(おさえ)

私の故郷には、480年続く蔵があります。

東京新潟物語

TOKYONIIGATA STORY

 

 

新潟出身の読み手からすると、

「私」とは、そのまま「自分」となる。

 

一方、新潟以外の女性が見たら

「私」とは「友人」になるのだと思う。

 

 

つまり広告も、2つの見方に分かれるケースがある。

自分自身を投影するか、

そこに友人(先生でもいい)が見えるか。

 

そこまで計算して、伝えなければ。

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