2016年2月13日土曜日

商品価値とひとの願望は、深いところでつながっている。カメラの広告

商品でできるようになったことを、
ひとの潜在的な願望に結びつける。

それも視点の見つけ方です。



(キャッチ)
人生には、
タイトルをつけたくなるような
一日があります。

※商品は「タイトルがつけられる」カメラ。
  うまくつながっていますよね。
  ずっと記憶に残したい日がある、という願いを
  タイトルをつけたくなる日がある、と捉えた点が秀逸です。


(ボディ)
洋介くんは、週に4日、塾に通っているので、なかなか遊べません。

※読み手にわが家のことだ、と思わせる具体的な話です。


そんな彼が町内のすもう大会にでることになりました。

※すもうなのは、ビジュアルを考えてではないでしょうか。
  あと野球やサッカーだとあまりに普通すぎますよね。


お父さんとお母さんは、ムービーを持って応援です。

※早々に商品の登場です。


ちかごろ、元気がなかった彼も、きょうは元気いっぱい。

※なんで彼は元気がなかったんでしょう?
  理由はどうあれ、そのほうがリアルだし、
  彼のことがちょっと気になりますよね。


結果は準優勝で負けたけど、でも、彼のそんな姿をみて、
お父さんとお母さんはうれしくなりました。

※商品とはまったく関係ありません。
  でも、ターゲットの共感をうむ大切なフレーズ。
  この広告は私たちのことを言っている、と
  自分ゴトとして読んでもらえます。


ムービーに撮っておいてよかった。
「ほんとに、がんばったね、洋介」。

※こので商品の登場です。
  商品があってよかった、というフレーズ。
  そしてセリフ、というリズムがいいですね。


お父さんは、その気持ちをタイトルにして、
こんど、家族三人で見るつもりです。

※前の行のセリフはタイトルだったんですね。
  単純にタイトルがつくれる、
  と言うだけじゃもったいない。自然な流れです。


(おさえ)
負けても、きみはがんばった。その気持ちを
タイトルにこめて、美しく残してあげてください。

※タイトルをつけて残すとはどういうことか?
  それを深く考えた末のコピーだと思います。
  ここでは、がんばったねという親心を込めるものとして語られていますね。
  さらに語尾の、「残してあげてください」は
  メッセージの矢印が子どもに向いています。
  親心を理解したうえでの巧みさです。


(商品)
美しく、多彩にタイトルできる。
マックロードムービー


「商品の価値」と「ひとの願望」の接点を見つける。

そのときできれば、
商品の価値はどういう価値なのか、
ひとの願望はどういう願望なのか、

それぞれを深く見つめることが大切だと思うのです。


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