2016年2月18日木曜日

ナンデボクヲ広告スルノ?キユーピーの広告


すごく根本的な話なんですけど、
 
今この時代に、ある特定の商品だけを勧めるのって、
ちょっと変だと思いませんか?
 
100円ショップなんかに行くと、
広告してもらえない商品がたくさんあるわけです。
 
というか世の中、広告してもらえない商品のほうが
圧倒的に多い。圧倒的に多いんですよ。
 
「じゃあ何でボクハ 広告シテモラエルンダロウ?」
 
一度その商品になりきって、
なぜ広告してもらえるのか、応援してもらえるのか
考えてみるのも、いいかも。
 
答えはありふれたことかもしれません。
 
こんなことで悩むひとが増えてきたから、とか
こんなライフスタイルに変わってきたから、とか
こんなことが発見されたから、とか
 
商品とは少しだけ離れたところに、
「こんな」があるのだと思うんです。
 
商品を売るためのネタを探すのではなく、
商品が生まれた背景からアイデアのタネを探しましょう。
 
 
 
(キャッチ)
「時間」は食のキーワードになった。
 
※先を読みたくなる、見事な言葉の佇まい。
 食と時間。ちょうどいい距離感(違和感)が読み手を気にさせる。
 
 
(リード)
いままでの栄養学では、栄養素の種類と量が同じならば、
同じ人では同じ効果が出ると考えられてきました。
 
※これまでの常識。
 
 
しかし、時間と食事の関係を考える時間栄養学の影響で
食べる時間、順序、速度が、大きな影響を持つことがわかってきました。
 
※これが商品を勧める背景となる「タネ」ですね
 今までと変化が起きたからこそ、今この商品を勧めているわけです。
 
 
(見出し)
野菜から、食べる。→
 
※野菜を一番はじめに食べよう。
そのとき便利なのがマヨネーズというロジックですね。
 
 
(ボディ)
野菜を炭水化物より先に食べる。→血糖値が急速に上がらない。
→インスリンの分泌が抑えらえる。→血糖が脂肪に変わりにくい。
 
※野菜をはじめに食べる効能を順々に解説します。
 
 
このようなシステムで、脂肪がつきにくく、
肥満や糖尿病の予防に役立つことが分かりました。
 
※結果どのようなメリットがあるのか具体的に伝えます。
 
 
これは「時間栄養学」の応用のひとつです。
 
※この説の後ろ盾となる「時間栄養学」を持ち出すことで
説得力が増します。
 
 
(ショルダー)
野菜はメニューの中心になる。
キユーピー マヨネーズ
 
※野菜を食べる=マヨネーズを使う。
 この構図があるからこそ全てが成立します。
 
 
 
思えばマヨネーズって、
野菜という巨大な船を手に入れたことが
何よりのクリエイティブだったのかもしれません。

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