広告の可能性を広げた、あの広告をご紹介します。
糸井重里さんの「おいしい生活」。
世の中に新たな価値観を広めた広告です。
(キャッチ)
おいしい生活。
※ 「おいしい」に「生活」。
ありえない組み合わせですが、
だからこそ新しい価値観のメッセージになる。
(サブキャッチ)
千年も万年も。
※ 年始広告だけど、ここまでいっちゃう。
それぐらい先までつづく前提の、新しい提案なんです。
(ボディ)
甘いばかりじゃ、退屈です。
辛い、苦い、酸っぱい、渋い、と、
いろいろあるのがオトナの生活。
※ 「おいしい」のひもとき
問いたいのは味であります。
※ここで弾みをつけます。
身も心もとろけるようなおいしさ。
よく噛みしめてわかる深遠なるおいしさ、
ちょっとクセのある不思議なおいしさ、
味のないのは嫌い、まずいのはダメ。
※ 「どのようにおいしいのか」を解説。
自分のおいしさをさがすトリップは、
そのまま、自分の生活をさがすことらしい。
※ ここで、おいしさと生活が出会います。
美味しい人に逢って、おいしい本を読んで、
おいしいファッションを見つけて、
おいしい時間を過ごす。
※ 「おいしい」が生活のもっと具体的なものと出逢い始めます。
そんな生活、理想に終わらせたくないな…。
※ なくても通じるけど、あった方がだんぜんグッと伝わる一文。
本音がもれてる感じですね。
あなたと一緒に、西武も、
もっと食いしんぼうになるつもりの1982年です。
※ あくまで「あなた」が主役。
そして「食いしんぼう」というくだけた表現。
読み手を思いながらも、肩の力を抜いて書くことを楽しむ。
わかりました。
力むと読み手にもその緊張が伝わり、
楽しむと読み手にもそのワクワクが伝わる。
そういうことですよね、糸井さん?
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