企業の姿勢が読み手に勇気を与えたとき、
読み手はその企業をちょっと好きになる。
企業は法人ともよばれます。
たしかに人の集まりがモノなわけないですもんね。
頑張っている企業(人)のことは
やっぱりキライにはなれません。僕は。
(キャッチ)
負けるもんか。
※ 誰もが言ったり思ったりしたころある言葉。
それを企業が発してもいいんです。噓でなければ。
手垢のついた言葉はときに敬遠されるけど、
広告で使ってないなら、それは新鮮にきこえる。
(ボディ)
がんばっていれば、いつか報われる。
持ち続ければ、夢はかなう。
そんなのは幻想だ。たいてい、努力は報われない。
たいてい、正義は勝てやしない。たいてい、夢はかなわない。
そんなこと、現実の世界ではよくあることだ。
※社会人であれば多くの人が共感すること。
けれど、それがどうした?
スタートはそこからだ。
※ ここで一転。ポジティブなメッセージに。
技術開発は失敗が99%。
新しいことをやれば、必ずしくじる。腹が立つ。
※ 一行目は具体的数字をつかった知的情報。
二行目はそれを噛み砕いた感情的情報。
だから、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。
※ 具体策を提示するセンテンス。
さあ、きのうまでの自分を超えろ。
きのうまでのHondaを超えろ。
※ 促しの締めセンテンス。
一行目は読み手の立場で、二行目は企業の立場で。
読み手に共感してもらうには、この順番もたいせつですね。
世の中の空気を感じながら、広告は作る必要があります。
たとえばこの広告がバブルの時代に出たとしても、
あまり共感は生まれなかったはず。
いま多くの社会人が歯を食いしばっている時代だからこそ、
ここまで話題になったのではないでしょうか。
広告はときに人生訓にもなるんですね。
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