2016年2月7日日曜日

逆転の発想で、ハッピー発見。TOBU

逆転の発想をしてみる。

これも広告メッセージを考えるときに
ひとつの視点になります。

送り手と受け手の立場を逆にすることで
素晴らしい広告が生まれました。


(キャッチ)
「父が照れる」を、私がもらう。

※この時点で読み手に大きな気づきが生まれますよね。
逆転の発想は、気づきに直結しています。
さらにちゃんと読み手のメリットにもつながっているんです。


(ボディ)
無愛想でぶっきらぼう。いつだって言葉足らずか、一言多い。
キャッチと写真がとてもポジティブな分、
父親のすこしネガな側面から入るとメリハリが出ますね。
読み手の父とかぶさらなくても、
じぶんの父親の親を想像してしまうのではないでしょうか。

思いを伝えるのが下手な父だから、ぶつかることもあったけど。
※ここもまだネガな側面をひきづっていますね。
ぶつかることもあった、と少し話を進めています。

それでも父なりに私のことを考えていてくれたんだなと、
今ならば思います。ありがとう。本当に。
※ここでじぶんの心境の変化を吐露。感謝を伝えたい、という気持ちを表しています。
イントロとの落差があるおかげで、読み手も感情移入しやすいですね。

面と向かってはとても言えないから、気持ちを贈ります。
※感謝をどう表すのか?ここでは面と向かえないから、と理由をしっかり述べた上で商品へつなげています。

どんな顔、するだろう。6月の、その日。誰よりもしあわせなのは、
父さん、真っ赤に照れるあなたを見る私です。
※メリットを想像させる一文から始まり、逆転の発想をひもとく文章でしめます。

6・20 父の日
※ボディコピー内には父の日、という言葉がでてきません。
父の日という誰かが決めたイベントは主役ではないからですね。


OMOTENASHI
の国から。
TOBU


ハッとする逆転の発想は
コピーライターなら誰しも
目指したいところではないでしょうか。

パルコの、贈り物ひとつで笑顔はふたつ。
のように、コピーライターは
しあわせを発見する仕事でもあるのですね。

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