2016年2月5日金曜日

大晦日の「黒烏龍茶」サントリー

商品に強いメリットがあるからといって、

正面から「これスゴいんです!」なんていっても

振り向いてもらえません、きっと。
(世の中にはイイモノいっぱいあるからね)

だから、どんなに強くてもいばっちゃダメ。

なんだか人間と同じみたいですね、広告って。


(キャッチ)
・・・・
大晦日の
中性脂肪に告ぐ

ココがイイ!
・大晦日に大晦日って…こりゃ見ますね、チラ見はします。
・中性脂肪を悪役に見立てるアイデア、しかもキャラじゃなくて文字。
 ここに大人ターゲットであるがゆえの知恵がある気がします。


(ボディ)
いよいよ押し詰まってまいりました
皆さま、今年は忘れたくない年でしたか
それとも忘れっちまいたい…年でしたか
重ねた忘年会にて今年のアレコレ忘れても
忘れちゃならないものもある
そう。脂っこい好物に黒烏龍茶!
きっときっとお忘れなく
残り一日の今年を愛おしみください

ココがイイ!
  1行目:こんな入りありますか?すごく自然に今を共有。
  23行目:読み手を会話に参加させて、広告の世界に誘導…うまい。
  45行目:ここでグイッと商品の話に引き寄せます。「忘れる」つながりですね。
  6行目:「脂っこい好物」だなんて、図星すぎ。
    肩肘はらない表現でスッとはいってきますね。
    「脂っこい好物→黒烏龍茶」は「くしゃみ3回→ルル3錠」と同じ構図。
  7行目:念押しだけど、この言い方はいやにならない。
    「一度でいいから飲んでくれ」という過去の名コピーの同じく
     ここまで言われたらわるい気しないもんですね。
  8行目:クライマックス。読み手を気遣いつつ、
      ちゃんと商品訴求にもなっている!


(おさえ)
一食1本!その食事の脂肪吸収を抑える
特保サントリー黒烏龍茶、来たる

ココがイイ!
  「で、ナニすりゃいいの?」という面倒くさがりな読み手に
  具体的な提案をしている。
  「その食事」つまり、読み手が一瞬にして「自分ごと」になるマジックワード「その」を有効活用。
  一見、不要な「来たる」が、世界観を完成させている。



以上、嫉妬した広告でした。

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