2016年2月6日土曜日

社会人に、延長戦はあるか?

広告はひとの応援と言われます。
ではどうやって応援するか?

そのひとつの方法が、読み手の今いる状況の価値を上げてあげること。
意味を与えてあげること。
たとえばこの広告は、浪人することの価値を上げています。

正しくは、もともとある価値を導き出している、ということですね。


(キャッチ)
人生には、延長戦もある。河合塾

ココがイイね!
・浪人を延長戦という言葉で、すこし前向きに価値を上げています。
   ただ本当の価値向上はボディコピーで図られています。


(ボディ)
(父からキミへ)
入試の結果、聞いたよ。
今年は残念だったけれど、人生は言ってみれば真剣なスポーツ。
10回表だって、延長ゴールだって、あると思う。
だから一切、責めたり、小言を言うつもりはないよ。
ただ、少しだけ父さんの話を聞いてほしい。
父さんのまわりでも、自分が心から楽しめる仕事に就いて、
思いきり活躍している大人とはごくわずかしか出会えない。
だから、若いキミには、今、考えてほしいんだ。
自分が本当にしたいことは何だろう、と。
もし、そのためにもう一度第一志望の大学に挑戦したいなら
ひとりで悩まず話してくれないか。
とりあえず受かった大学に自分の夢をすりあわせるようなことだけは、
できることならしないでほしい。
キミが自分でやりたいことを見つけられた事実が、
父さんは何よりうれしいんです。

ココがイイね!
・浪人の価値向上までの流れが、とても分かりやすく参考になります。

人生をスポーツに例え、延長戦があることを伝える
浪人してもいいという考えを提示
心から楽しめる仕事に就くて活躍している大人は少ないんだ
本当にしたいことを考えてほしい
そのために第一志望に挑戦するなら応援する
受かった大学に自分の夢をすりあわせるな、という視点で競合(受かった大学に現役入学すること)と差別化


(おさえ)
キミのトップ校へ、行こう。
河合塾は情報分析力と授業力で応援します。

ココがイイね!
・ボディでメッセージした「自分の夢を叶えるための第一志望校」をキミのトップ校と端的に表現。
・河合塾の強みもおさえています。


河合塾は予備校でも最大手。

だからこそ業界を牽引するくらいの、
つまり、浪人生人口を増やすくらいの
大きなメッセージが求められるし、
有効なんだと思います。

逆にいうと無名な予備校なら、
浪人の価値をあげるよりも、
しっかり自社のメリットを訴求すべきかも。

その企業のポジションによって
考え方も変えたほうがいいんですね。

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