2016年2月8日月曜日

世の中の流れをちょっといい方に。学習院大学の広告

いま世の中では何が語られているのか?

それを把握した上で「うちはこう考える」

という新しい視点を提示するのが

ブランド広告の常套手段かもしれません。

こちらはその好例です。


(キャッチ)
この学部は、甘くない。
しかし、世界はもっと、甘くない。

  なんてど正直なメッセージなんでしょう。
ネガな話だからこそなんだか信用できそうで、
先を読みたくなる気がします。
  学部、世界という言葉を使っているので
おおよそ何の広告かも理解できますよね。


(ボディ)
国際系の学部へ進めば、国際社会で活躍できる。
そんな勘違いはしていないか。

  これ、図星の高校生が結構いたんじゃないでしょうか。
でも高校生たちがわるいわけじゃないんです。
他校があまりにも「世界で活躍できる人材に!」みたいな
メッセージを軽はずみに大量発信してて…
それに対する警鐘でもあり、差別化でもあるんですね。


ここはスタートラインに過ぎない。

  この一言で、さらに信用度があがりますね。
入って学べばグローバル人材になれる、
なんておいしい話はしないのです。


4年間という限られた時間に、いかなる視点で世界を見つめ、
自らの強みを見出し、いかにしてそれを高めるか。

  ではどうやって、理想の人材を目指すのか。
が語られています。どう学びに向き合うかという
この大学の考えを伝えているセンテンスです。


そう、この場所で過ごす一日の密度が、
あなたの未来を決定する。

  前のセンテンスで話した内容を要約して、
未来にどう影響するのか伝えています。


同じ志を持つ仲間と、心地よい緊張感の中で学ぶ。
それを叶える環境こそ、私たち学習院大学の強み。

  より具体的に大学の環境について解説しています。
前段で語った考えを元に大学が用意しているのは、
「心地よい緊張感」のある環境。


まじめに世界を目指す人へ。

  つまり他校で世界を目指す人との違いは、
すごく抽象的だけど「まじめに」という点。
「真剣に」がスッと伝わるよう変換しています。


(おさえ)
国際社会学部(仮称)
2016年誕生
学習院大学


世の中の流れをしっかり見ないとコピーは書けませんね。
そして、少し良い方へ流れを変える役目も担っていると思うんです。

広告ってモノを売るだけじゃない。きっと、たぶん。いや確実に。

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